A renewal of astronomical observatory

ある天文台の再生

その天文台のシルエットは、むかし眼下の豊後水道を越えて行った艦船を思い起こさせる。そして、時の移ろいは平和を象徴するように巨大な艦砲を直径1mの望遠鏡へと置き換えた。

そもそも、遠くの天体を観測することは遠い過去を知ることに等しい。天文台をここに決めた人は、天体観測の先にこの場所が見てきた歴史も見ていたのかもしれない。

海=過去と宇宙=未来を繋ぐ台地=今、ここに相応しいものを模索することは、計画の間常に頭の一部を占めていた。

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